この夜、返品可能です。





「しねーよ早く寝ろ、つうか帰れ、なんで当たり前に泊まろうとしてんだよおまえ」


「どうせ隣じゃんいいじゃんいいじゃん」

「よくねーよなんで仁乃が決めんだよ」


「だって宵くんわたしのこと結構好きらしいじゃん!全部三谷くんから聞いたよ」

「……あー」


「もう、ホント宵くんわたしのこと好きだよね」

「すぐ調子乗んな。この間鼻水垂らして泣いてたのどこのどいつだよ」


「それは紛れもなくわたし​────☆」

「開き直ってんなよ」


「宵くん!えっちしよ!」

「なぁ話聞いてる?」






伊織 宵くんはわたしの幼なじみであり、彼氏でもある。


言葉足らずで、大事なことは全然伝えてくれないけれど、わたしへの愛はダダ漏れ。



「仁乃、明日普通に学校あんだろ」

「何も問題ないよ!」

「あるわ。おまえ体力ないもん」

「キャア!宵くんのえっち!激しくしないで//」

「日に日に気持ち悪さが増してるな」




宵くんは、わたしが思ってる数億倍、わたしのことが好きらしい。



< 154 / 181 >

この作品をシェア

pagetop