この夜、返品可能です。
「しねーよ早く寝ろ、つうか帰れ、なんで当たり前に泊まろうとしてんだよおまえ」
「どうせ隣じゃんいいじゃんいいじゃん」
「よくねーよなんで仁乃が決めんだよ」
「だって宵くんわたしのこと結構好きらしいじゃん!全部三谷くんから聞いたよ」
「……あー」
「もう、ホント宵くんわたしのこと好きだよね」
「すぐ調子乗んな。この間鼻水垂らして泣いてたのどこのどいつだよ」
「それは紛れもなくわたし────☆」
「開き直ってんなよ」
「宵くん!えっちしよ!」
「なぁ話聞いてる?」
伊織 宵くんはわたしの幼なじみであり、彼氏でもある。
言葉足らずで、大事なことは全然伝えてくれないけれど、わたしへの愛はダダ漏れ。
「仁乃、明日普通に学校あんだろ」
「何も問題ないよ!」
「あるわ。おまえ体力ないもん」
「キャア!宵くんのえっち!激しくしないで//」
「日に日に気持ち悪さが増してるな」
宵くんは、わたしが思ってる数億倍、わたしのことが好きらしい。