この夜、返品可能です。






「宵くん」

「なに」

「わたしって、宵くんのなに?」



わたしはちゃんと言ったよね。

宵くんのことが好きだから触れたいって。

「せふれ」になれば触れると思ったから、一回でいいからして欲しいってお願いした。




お前だけは絶対無理って言ってたくせに、宵くんは許可なくわたしにキスをした。

ファーストキス、宵くんで良かったって本気で思ったもん。




だけど、でも、宵くんに「好き」とも「付き合おう」とも言われていない。

えっちなことは(宵くんがチキったせいで)最後まで出来なかったし、わたしが宵くんにとってどんな存在であるか ちゃんとハッキリさせて貰わないと、ただおっぱいと唇を奪われただけの女になってしまう。



< 33 / 181 >

この作品をシェア

pagetop