この夜、返品可能です。
「これは……なんのドッキリ」
「ドッキリじゃないよ」
「ドッキリじゃなかったら宵くんが頭おかしくなったとしか思えない」
「お前は俺をなんだと思ってんの」
「…これはどういう風の吹き回しなの?」
「懺悔の気持ち?」
「おい貴様なにをした せふれでも作ったか?あ?」
「仁乃にそんな悪い言葉似合わない。やめな」
「正直に言ってくれたら怒らないよ」
「嘘だな。仁乃は怒る、ヒンニュウだし」
「それ今関係あるの?傷ついたよ?怒るよ?」
「ごめん仁乃」
「な、なに……」
何を言われるの。何をしたの、宵くんは。
ドキドキしながら宵くんの言葉を待つ。
「仁乃が俺と一緒に行きたいって言ってたラーメン屋、今日ハルカと行っちゃった」