とろけるような、キスをして。



「本当に大丈夫だって」


「これじゃ私のせいで風邪引いたみたいになって夢見悪い」


「ふはっ、んなことないって」



 修斗さんにそのまま紙袋を手渡すと、ん?と首を傾げる。


それがもどかしくて、袋を開けて中身を出した。


 それを広げて、修斗さんの首にふわりと巻き付ける。



「……ちょっと遅いけど……、メリークリスマス。……ほら、お世話になってるから。お礼も兼ねて!」



 何も言ってくれないから、こっちが恥ずかしくて饒舌になってしまう。


今日は十二月二十七日。


クリスマスは過ぎてしまったけれど、プレゼントだけならまだ間に合うだろうか。



「……マフラー?」


「うん。こっちは雪積もってて寒いだろうなって思ってて。修斗さん、高校の時のこと思い出してもマフラー巻いてるのあんまり見たことないなって思ってたから。ちょうど良かった」



 グレーのマフラーは、修斗さんの着ている黒いコートと色味も合っていてとても上品でかっこいい。


似合うと思って買ったけど、ちゃんと似合っていて安心した。



「風邪引かないでね」



 修斗さんはマフラーを数回触り、そこに顔を埋める。



「……マジで嬉しい。ずっと使う。ずっと大切にする。ありがとう」



 くぐもった声が、本当に嬉しいのだと感じて私も嬉しい。



「うん。……あ、あとね?」


「ん?」



 修斗さんの手を取り、そっと見上げる。


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