とろけるような、キスをして。



 初めて自分から求めたキス。



「っ……、今のはずるい」



 私の言葉に耳まで真っ赤に染めたかと思うと、もう一度激しいキスが降ってくる。


息継ぎもままならなくて、苦しいのに気持ちよくて。


お互いの唾液が混ざり合い、唇の端から首を伝ってお湯に落ちる。


 目を開けると、とろんとした瞳が視界に飛び込んでくる。


どちらからともなく、再び唇を重ねた。




 そのまま五分ほど経っただろうか。



「はぁ……はぁ……」



 息が上がった私に、修斗さんは甘い視線を向ける。



「……そろそろ上がる?」


「……うん」



 頷くと、修斗さんはそのまま私を抱き上げた。



「しゅ、修斗さん!?」


「暴れたら落ちるよ?」


「っ」


「ははっ、いい子」



 修斗さんの首に手を回し、しがみつく。


そのまま脱衣所に入ると、バスタオルで身体を拭いてくれる。


そして服を着ようとしたものの、着させてもらえず。



「まさか、着させるわけないじゃん?夜はまだまだ長いよ?」



 その汗ばんだ顔は、珍しく余裕が無いように見えて。



「ほら、行くよ」



 また抱き上げられ、そのまま布団に押し倒される。



「……みゃーこ、いい?」



 私の上に馬乗りになり、見下ろす目。


それに返事をする代わりに、目の前の首に手を回して自分から甘いキスを求めた。


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