ねこねこ幼女の愛情ごはん〜異世界でもふもふ達に料理を作ります!〜3
「カレールーを作る時には、海産物を蒸し焼きにした時に出た旨みがいっぱいの汁を合わせます。海老と帆立とイカは、火を通しすぎると固くなってしまうので、あらかじめさっと火を通すために白ワインで蒸しておきます。その時に出た汁をルーに入れるんです」

 エリナは工程を説明しながらフライパンで赤唐辛子とクミンシードというスパイスを乾煎りすると、そこにカレー粉を少し加える。

「こうして爽やかな辛味と香りをつけます」

 カレー粉の一部を先に炒めることで、海産物に香ばしさを加えるのだ。

「ここに、下ごしらえをしておいた具材を入れます」

 香辛料が加熱されて香りが立ってきたら、フライパンに一口大に切った伊勢海老のような海老と殻から外した帆立、切ったイカの胴体を入れた。あらかじめ海水と同じ濃度の塩水で洗い、白胡椒をかけておいたものだ。こうすると、素材から余計な臭みが抜けるのだ。
 じゅわっといい音を立ててフライパンに具材が入ると、エリナはそこに白ワインを振りかけ、蓋をして酒蒸しにした。

「火にかけるのは2分ほどで大丈夫です。フライパンの予熱で火を通すことで、具材が柔らかく仕上がります」

 絶妙な火加減で、中まで火が通ると同時に、海の幸の持つ甘みとふんわりした柔らかさを引き出される。ここで加熱し過ぎると固くなり、せっかくの食感が損なわれてしまうのだ。

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