ねこねこ幼女の愛情ごはん〜異世界でもふもふ達に料理を作ります!〜3
「い、いや、違うんだ、俺は自分の任務をしっかりと全うしたいと、そう考えているだけで、そこに他意はないし、だな」

 ようやく口が動くようになり言い訳を始めたルディに、その場の空気をまったく読まないうっかり妖精のクー・シーが大喜びで言った。

「うわー、ルディったらすごくカッコいいことを言ってるよ! イッケメーン!」

 クー・シーは大喜びではしゃぎ、炒った豆のようにぴょんぴょん飛び上がりながら言った。

「真面目な隊長だと思ったら、キメるところはキメてくれるね! ねえフェア、これは乙女心にグッときちゃうね。僕もいつか、女の子にそんなことを言ってみたいよ、だってすごくカッコいいんだもん。ルディは強いだけでなくて、なんでもできてすごいな。僕もちょっと憧れちゃうよ。ね、フェア、そう思わない?」

 ルディは女の子だけでなく、男の子の子犬のハートまで撃ち抜いてしまったようだ。
 当の狼隊長は、クー・シーの言葉を聞いて口元をあわあわさせて動揺しているが。

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