ねこねこ幼女の愛情ごはん〜異世界でもふもふ達に料理を作ります!〜3
「うーん……そうかなあ……」

 子猫は首をひねる。

「わたしが大変な時には、一緒にがんばっていたウィリオやルールーや、セラさんやイーシーさんやリックルさんや……とにかくたくさんの人が手を貸してくれたし、ルディさんやミメット姉さんも気遣ってくれたし……だから、意外と楽でしたよ? おなかがすいたらごはんもおやつもたくさん食べられるし、眠くてたまらないと感じると、いつのまにか横にされて寝かしつけられているし……日本では、気持ち悪くてふらふらしながら働いて怒鳴られたり蹴られたり、おなかがすいて動けなくなるまで働くなんてことが日常でしたから……」

 お金がなく、時間もなく、食べるものもなく、その日を生き抜くために働いていたエリナには、優しい言葉をかけてくれる人は一人もいなかったのだ。
 孤独な世界で命を繋いできた彼女にとっては、スカイヴェンでの暮らしは『こんなに甘やかされて、人として良いのだろうか? 自分はダメな怠け者になってしまうのではないだろうか?』などと、少し心配になるほどに楽なものだった。

「ここでは、わたしをぶつ人もいないし……うん、やっぱり楽しいことばかりでした!」

「ああ、エリナ! そうだったわね!」

「ふみゅっ?」

「かわいそうに……」

「んみゅ、みゅうううーっ」

 フォーチュナに抱き潰されそうになって、子猫は両手両脚をジタバタさせてもがいた。
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