ねこねこ幼女の愛情ごはん〜異世界でもふもふ達に料理を作ります!〜3
「それでは皆さん、温泉プリンを試作しましょう」

 エリナは材料を前にして、始まりを宣言した。
 王宮の厨房で何度となく『エリナのお料理教室』を開いているので、もう手慣れたものである。もちろん、エリナが届くように厨房には踏み台がセットしてある。

「材料はこちらの、生みたての卵、新鮮な牛乳、てん菜で作った優しい味で身体にも良いお砂糖、そして香りの良い乾燥させたバニラのさやになります。コースト領の美味しい名産品がたくさん使われますね」

 それを聞いて、皆は誇らしい気持ちになった。

「まずは牛乳にお砂糖とバニラのさやを入れて、沸騰しないように温めます」

 エリナはバニラのさやを裂いて中の粒をナイフでこそげて、牛乳に入れた。もちろん、さやも入れる。

「お砂糖を溶かして、バニラの香りを牛乳に移すんです。熱くなったら、このまま冷まします。卵液に合わせるので、充分に冷ましてください。熱すぎると卵が煮えてしまいます。この間に、カラメルソースを作ります」

 エリナは鍋に砂糖を入れると、水を少量入れて煮詰めた。

「なるべく触らないようにして、お砂糖を軽く焦がします。触ると砂糖の結晶に戻ってしまうことがありますからね。焦がしすぎると苦くなるので、加減を見て覚えてください」

 溶けた砂糖の色がふちの方から茶色に変わり出し、濃い焦げ茶になったところで、火からおろす。

「これ以上焦げないように、水を入れます。跳ねるので注意してくださいね」

 水を入れると、じゅわっ! と大きな音を出して、砂糖の変色が止まる。

「もう一度火にかけて馴染ませて……はい、これでカラメルソースの出来上がりです」
 
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