ねこねこ幼女の愛情ごはん〜異世界でもふもふ達に料理を作ります!〜3
 ふたりは頭を空っぽにしてお湯に浸かったり、たわいもないお喋りをして笑い合ったり、温泉たまごを美味しく食べたりして過ごした。

 精悍なルディの姿にひかれて近寄ろうとする女性も多くいたのだが、「まあ、なんて素敵な人……でも子持ち」「カッコいいイケメンが……でも子持ち」と、手を繋いでにこにこしているエリナを見るとすぐに方向転換していった。
 子育て中の狼にちょっかいを出す愚か者は、この国にはいないのだ。

「これはこれは……エリナさんは、いい虫除けになってるなあ」

 今日もこっそり護衛中のサンディが、周りの視線など気にせずに楽しむふたりの様子を見てくすりと笑った。

 そうこうしているうちにお昼をまわり、エリナとルディは温泉を上がって食堂へ向かった。

 厨房の混雑する時間は過ぎていたので、ふたりが現れるとすぐに「冷えてますよ、プリン!」「プリンはもう食べられそうです」「プリンプリン」と大歓迎された。

「先に昼食を召し上がりますよね?」

 そう言われたけれど、皆の子どものような姿を見たエリナは笑いながら「先にプリンを頂いちゃいます」と答えた。

「おなかがすいてると、余計に美味しいんですよ。準備をお願いしますね」

「そうですね、特に美味しく感じますよね!」

「すぐにプリンの用意をしますね」

 というわけで、さっそく試食会が始まった。
< 228 / 235 >

この作品をシェア

pagetop