冷徹御曹司の溺愛は突然に、烈火のようにほとばしる~愛なき契約夫婦の艶美な一夜~
響さんは黙り込んでしまった。

「私のことを許してもらえるのですか?」

「あ、あぁ。もちろんだ。」

「ありがとうございます。」

「仕事は自分の無理のない範囲でやったらいい。最初の頃、図書館にばかり行っている玲奈が心配だったんだ。最近はつまらなさそうにしてないと思ってはいたんだ。きっと充実してるんだろう。だから続けたらいい。でも体を壊すような働き方はいけない。」

「はい。」

「それに…」

「それに?」

「それに…」

「それに?」

「俺との時間もとって欲しい。」

「はい!もちろんです。契約ですもの。」

「いや…そうじゃなくて…俺と…」
声が小さくなり玲奈には聞こえなかった。

まぁいいや。

「さぁ、玲奈。疲れてるんだから今日は寝るんだ。明日退院できるから迎えにくるよ。今日は安心して寝るといい。」

「自分で帰れます。」

「俺の妻が1人で帰るわけにはいかない。俺たちは仲良し夫婦だから迎えにくるよ。」

「ありがとうございます。」

私を寝かせ、布団を整えてくれる。
響さんは私の頭を撫でてくれ、小さな声で「早く元気になれ。早くうちに帰ってきてくれ。」と言うのが聞こえた。

早く帰ってきてくれ…この言葉を聞いて胸が温かくなった。
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