冷徹御曹司の溺愛は突然に、烈火のようにほとばしる~愛なき契約夫婦の艶美な一夜~
昼寝から起きると響さんは窓辺でタブレットを開き仕事をしていた。

その姿に見惚れていると気が付いた響さんが近づいてきた。

「お目覚めかな?」
私の額にキスをしてきた。
 
あ…
最近気持ちが滅入ってキスしたの久しぶり。
もっとしたい…
見上げると響さんは苦笑いし、私の気持ちを汲んだかのように今度は唇にしてくれた。 
口を開け、舌が入り込んできて私の中を確認するように這い回る。
何だかもどかしくて私から響さんの舌に絡ませた。響さんは驚いた表情をしていたが今より色気を増した顔つきになり水音がするほどに絡まり合った。

「玲奈、このまま…と言いたいが体調も悪いし、やめておこう。我慢するよ。」

響さんは私の体調を気遣ってやめてくれた。

その代わりに抱きしめながら、私の髪を撫でながら色んな話をしてくれた。
響さんが小さな頃にどんなことをして過ごしていたか、神山さんとの話もあった。他にも学生の頃の話とかもしてくれた。
前に聞いた旅行以外にも話してくれて前よりもさらに響さんに近づいた気がして嬉しかった。
抱き合わなくても響さんの心自体に触れられたと思うと嬉しくなった。

のんびりした時間を過ごし夕飯を迎えた。
久しぶりに響さんにくっつき、なんか心が落ち着いた。
少しだけ食べたい気持ちになった。

「響さん、久しぶりにちょっとお腹空いたかも。海鮮丼食べに行きません?もうここには来ないでしょうし。」

「よし、食べに行こう。でも、もう来ないなんて言うなよ。いつでも来れるようにしてやるからな。」

「ふふ。でもたくさん食べれないからシェアしてくださいね。」

「わかった。」

響さんにくっついていたい。
ひとときも離れたくない、と思ってしまう自分にビックリしてしまう。
こんなに私弱かった?
情けない…。

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