冷徹御曹司の溺愛は突然に、烈火のようにほとばしる~愛なき契約夫婦の艶美な一夜~
お風呂から出るとまた冷たいレモンティーを用意してくれていた。

「玲奈、レモンティー飲む?ビールがいい?」

「レモンティーいただきます。」

響さんはまたビールを飲んでいる。

あ、忘れてた。

私は一度部屋戻りさっき買った紙袋を持ってきた。

「響さんにプレゼントです。ありがとうございます、とこれから1年お世話になりますを込めてです。」

「え?!」

「開けてみてください。私、本当に助けられました。それにこれから1年お世話になるのでよろしくお願いしますを込めて、です。響さんは仕事柄疲れるでしょう。だから少しでも疲れが取れたら、と思って。」

響さんは紙袋から取り出し、包装紙を剥がした。

「マッサージ?ありがとう。パソコンも書類も見る時間が半端なくて肩こりが酷いんだ。それに座ってることが営業の頃より増えてるから腰も痛いし。嬉しいよ。今使ってみていい?」

「もちろん!試してみてください。」

リビングの椅子にセットする。
背もたれ部分が全てマッサージ出来るようになっている。

電源を入れるとローラーが下からと揉み上げてくるのがわかる。今度は上から揉み下がる。

「めちゃくちゃいい!ずっと座ってられるよ。ありがとう。」

「良かったです。でも持たせて歩いちゃってごめんなさい。プレゼントだから持ってもらうのは悪いと思ってたんです。」

「あの時はプレゼントだと知らなかったんだし無効だよ。」

響さんはその後1時間も座って揉まれていた。
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