シェアハウスの相手は推しで溺愛されました。 【完】
私は、昔のlittle starを思い出してこう呟いた。
「人気になり過ぎてちょっと寂しいんだけど。」
ピーンポーン
その時に、玄関のインターホンがなった。
「誰だろう?」
私は玄関を開けた。
すると、そこにいたのは眼鏡とマスクをしている男の人だった。
「どーも、こんにちは。
君が花崎 三玲ちゃん?」
「はい、そうですけど…。」
誰だろう?
どうして私の名前、知ってるのかな?
「なにか用ですか?」
私がそう聞くと、男の人は眼鏡とマスクを外した。
「っ!!」
バンッ
私は勢いよくドアを閉めた。
あの男の人、物凄く翔太くんに似てたんだけど。
いや、いや!!
まさかそんな訳ないよね。
私はもう一度、ドアを開けた。
「僕、君に用が…!」
バンッ
もう一度ドアを閉めた。
あの人、翔太くんなの?!
背、めちゃくちゃ高かったよ。
「どうしよう。」
あの人がもし、本物だったら、玄関に立たせておくわけには行かないよね。
私はもう一度ドアを開ける。
「こんにちは。」
男の人が、そう言って手を振る。
「ど、どどど、どうぞ。」
「ありがとう!」