あなたへ贈る手紙
金魚鉢と猫のような恋をした
幾何学模様の部屋に
みかんのような温かい色
雷のような眩しい光
暗闇の中の冷たい音

猫は金魚を狙っていた
金魚は毎日怯えていた
その部屋に住む少女は
何も知らない顔をしていた

何も知らなければよかった
あなたのぬくもりも優しさも
同じことを繰り返すくらいなら
それなのに私は…

金魚鉢と猫のような恋をした
ずべて正反対のような
もう一度この部屋を出てみたいと思えた
春の香りがどこからかした

美味しそうな栗の色
食べたくなるようなチェリーのような
季節を先取りしたような
少し背のbをした女の子

金魚は水の中から出ようとしてた
猫の手に触れてみたくて
それでも違う世界同士
手が届くことはないのかな

あのおばさんにいつか出会えたなら
こん声を失ったとしても
この笑顔を失ったとしても
私は猫になることを望んだ

昔みたいに綺麗に泳げない
それでもあなたとの幸せを
あなとの温もりを感じられてrなら
鱗を失っても辛くはなかった

幾何学模様の部屋に
猫が一匹 少女はいない
昔いた優しい匂いの猫もいない
猫は窓の外を見て

何億光年も昔の光を映した
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