月明かりに照らされて
俺が"桜"いや、【桜姫】を初めて見たのは、あの人たちと、あの人たちの両親の葬式。

桜姫は家族を亡くしたと言うのに、泣くこともせず、喚くこともせず、参列者にお礼を言いながら、微笑んでいた。


綺麗だった。本当に桜がそこで咲いているかのように。

地毛の桜色の髪と桜色の瞳。

その場にいる人たちを魅了していた。

俺もその一人だった。


この人が、先代たちが守ってきて、あの人たちの大切な存在で妹。【桜姫】でもあるが…本名は…華月 桜。
< 42 / 50 >

この作品をシェア

pagetop