幸せの探し方
わたしは腕をつかんでいるその手を振り払うと、
「それじゃあ、また仕事でお会いましょう」
と、今度こそ門谷さんの前から立ち去った。

門谷さんが追いかけてくる様子はなかった。

「あー、いろいろと危なかった…」

8時は…違った、一時はどうなることやらと思ったよ。

門谷さんも門谷さんで何を言ってるのやら…である。

「こう暑いと頭がおかしくなるんだろうね…」

わたしは呟いた。

家に帰ったらミント系の入浴剤を入れたお風呂に入って、躰をサッパリとさせたら、チョコミントのアイスを食べて、冷房をよく効かせた寝室で寝よう。

「うん、そうしよう!」

頭の中で予定を立てると、わたしは家路を急いだ。

その前にコンビニに寄ってチョコミントのアイスを買おう。
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