アキを救えるなら私は何にでもなる
第5章 アキとの新たな世界
アキとの日々。

それは、思い描いてた日々とは、少し違うけど、充実してる日々。

そして、今日は、空咲高校の入学式。キミの母も駆けつけてくれた。

担任発表で、校長先生が、

「1年3組の担任は、三島アキ先生。教科は家庭科です。」

担任の先生は、アキだったのだ。キミは、すごく嬉しかったが、少し複雑な気持ちだった。

何故って、クラスメートに何を言われるのか分からないから。

だけど、アキは優しくフォローしてくれた。

一通り自己紹介を終えたら、アキが、

「実は、キミちゃんとは、家族なの。」

そう言った瞬間、クラスがざわめいた。

「だけど、そのせいでキミさんを虐めないで。
私の大切な家族だから。」と。

それを聞いたら、クラスメートは理解してくれた。

入学式終了後、キミは、一人のクラスメートの女子と話した。

「私は月島キミ、貴方は?」

「私は杵島結彩。あの、キミちゃん、先生の家族だってこと…」

「本当よ。」

「理由は何?」

「親が今、離島で仕事してるの。だけど、島には高校がなくて、それでも高校行きたくて、それを聞いたアキ先生と一緒に住むことになった。少し長くなってもいい?」

「いいよ」

「南風原という元家庭科の先生が逮捕された事件、知ってる?」

「うん。中学校で起こった事件だよね。南風原が前任の家庭科の先生を殺そうとした。」


「あれに絡んでるの。私とアキ先生。元々、アキは南風原に洗脳されて、私を殺そうとした。」

「それ、本当?」

「うん。でも、アキは示談にして、慰謝料とかも要らなかったから、その代わりに住まわせてもらってるの。だから、アキ先生を悪く思わないで。彼女は元々、凄くいい人だから。」

「分かった。」

それで、入学式の全てが終わった。
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