アキを救えるなら私は何にでもなる
「どうか、アキが戻ってきてくれますように。そのために私は我慢したから。」


決して叶わないだろう願いをこの宇宙に届けた。


南風原先生の指導は、辛く、苦しいものだったから。

泣いた事はない。だけど、キミだけ、指導が強いのだ。他の子が指導されても、廊下でやってたけど、キミだけ、指導室に連れていくのだ。

「こんな指導は、行き過ぎている。なんで私だけ、時代遅れの指導を受けなければいけないの?」と、ずっと思ってた。

それが無くなれば、例えアキと一緒でも、そうでなくても、大丈夫な気がした。

だけどー。


「どうせだったら、アキがいた間に、もう一回、抱きしめたらよかったな。」
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