The kiss of death!!〜イケメン悪魔5兄弟VS私!!〜
バッカスは本当に食べることが好きだな。
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「はい!召し上がれ」
「っ!いただきます」
小屋の中の小さなテーブルに私とバッカスのご飯が所狭しと並ぶ。
それをキラキラとした目で見ていたバッカスは私の声を合図に無言でだがとても幸せそうにパクパクと食べ始めた。
何ていい顔で食べてくれるんだ。
私自信もバッカスのいい顔に幸せな気分になりながら昼食を口へと運ぶ。
「美味しい?」
「ああ。美味い。咲良お前はシェフになれる」
「ふふ、ありがとう」
バッカスの顔を見ればわかるがどうしても他人から「美味しい」の一言が欲しくてわかりきった質問をすると予想通りの、いや予想以上の答えが返ってきて私は思わずにやけた。