The kiss of death!!〜イケメン悪魔5兄弟VS私!!〜






扉を開けた人物はヘンリーだった。


「邪魔するぞ、咲良…て、エドガーとバッカスもいたのか」


私に軽く挨拶をして小屋へ入ってきたヘンリーがほんの少しだけ驚いたように弟たちを見つめる。

だがすぐに弟たちから視線を逸らして私へ視線を向けた。


「これを」

「…これは?」


ヘンリーに渡された一通の手紙に首を傾げる。

魔界で文通をするような相手などいない。


「魔王様からの登城命令の令状だ」

「え」

「内容としては今回は咲良1人だけで会いに来いとのことだ。俺も同伴を許されていない」

「…はぁ」


何?第二回抜き打ち良好な関係築けていますか?テストか何か?

訳こそわからなかったが私はとりあえずヘンリーに頷いた。
ヘンリーからは前回の魔王訪問の時のような圧は感じられない。

私がここでの生活に不満がないこと、今の自分たちが私に害を与えるようなことはしていないことがしっかりわかっているからだろう。






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