The kiss of death!!〜イケメン悪魔5兄弟VS私!!〜
「そうか。そんなに俺のギフトを食いたいんだな」
「ごめんね、兄様。咲良は1人で行くべき。魔王の言うことはあ〜絶対っ」
冷たい誰が見ても美しいのに怖い笑顔を浮かべたヘンリーにエドガーはへらりと冷や汗をかきながら笑った。
winnerヘンリー、loserエドガーの瞬間だった。
エドガー秒殺である。
「とにかくそう言うことだ。当日、俺も仕事の都合が合えば共に魔王城までは向かおう」
「ありがとう、ヘンリー」
エドガーとの会話を終えたヘンリーが私に微笑む。私はそんなヘンリーに笑顔でお礼を言った。
魔王城の場所に不安はないがヘンリーが一緒に行ってくれたら心強い。間違いなく迷わず真っ直ぐ行けることが確約される。
ヘンリーの仕事の都合が合いますように。
…ん?仕事?
「ヘンリー働いてるの?え?学生さんだよね?バイト?」
少ししてからヘンリーの〝仕事〟と言う言葉に違和感を覚えて私はヘンリーに矢継ぎ早に問う。