The kiss of death!!〜イケメン悪魔5兄弟VS私!!〜
そんな私の手首からバッカスが血を吸い取る。
今にも私の手首を食いちぎってしまいそうなそのバッカスの姿に私は思わずエドガーとは別の意味でドキドキする。
私の手首を犠牲に契約成立なんてことはないだろうが普通に怖い。
ドキドキしながら手首の無事を祈っているとバッカスの口が私の手首から離れ、私たちの足元にあった光り輝く魔法陣が姿を消した。
契約成立だ。さすがに3度目なのでそう判断できる。
「これで俺は咲良の契約悪魔だ。よろしくな」
「…うん。ありがとう、バッカス。よろしくね」
無表情のまま私に手を差し出してきたバッカスの手を握って私は笑う。
本当にバッカスと契約できちゃった。
人間界へと一歩近づけた。
人間界へ帰れるまであと三つだ。