The kiss of death!!〜イケメン悪魔5兄弟VS私!!〜
クラウスと別れた後、私はクラウスに教えてもらったギャレットの部屋の前まで来た。
コンコンッ
「ギャレット。私だけど」
扉をノックした後、ギャレットからの返事を待つ。
「…どうぞ」
すると扉の向こうから少し暗めのギャレットの声が聞こえたので私は扉を開けた。
薄暗い部屋の一番奥に座っているギャレットの姿が目に入る。
他の兄弟たちと同じで美しいがどこか暗い印象のあるギャレット。
実はここへ来て3ヶ月も経とうと言うのに私はまだギャレットときちんと話をしたことがなかった。
ギャレットはいつも他人を強く拒否しているオーラを身にまとっている。
そんなギャレットがわざわざ私をあんな方法で呼びつけるだなんて一体どうしたのだろうか。