The kiss of death!!〜イケメン悪魔5兄弟VS私!!〜
お客様にもそうアナウンスされている。
それでも隠し撮りをしてでもミアの写真を手に入れようとした者に何度稲妻が落ちるところを見たことか。
なのでナイトメア内ではミアの写真にはそれだけの価値とレア度があり、難攻不落と呼ばれていた。
そんなミアのサイン付きチェキをもらって来いだと?
「私に新たな焼死体になれと?」
「気に入られているお前が焼死体になる訳ないでしょ。そんなこともわからない訳?だからお前に頼んだんだよ、察してよね」
うぜぇ。
本日2回目のギャレットに対する〝うぜぇ〟が私の中で木霊する。
…言わないよ。
今の時点での関係悪化は望ましくない。
「…わかったよ。頼んでみるけどあまり期待はしないでよ?」
「いやここは敢えて期待するよ。頑張ってよ、脳内お花畑さん」
「くそがきぃ」
「?何?」
「任せてって言った」
終始私を馬鹿にしたように笑うギャレットに私は本音を抑えて殴りかからないようにした。
これも人間界へ帰る為だ。
これをきっかけに今まで関わりのなかったギャレットとの仲を深めてバッカスの時みたいに頃合いを見て契約を持ちかけよう。