The kiss of death!!〜イケメン悪魔5兄弟VS私!!〜
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「と、いう訳でどうかな?」
ギャレットにミアの写真を頼まれた翌日。
私は早速バイト中に暇を見つけ、昨日あった出来事をミアに話してみた。
「えー。嫌かな」
やはり。
私の話を聞いた後、いつもと変わらない可愛らしい笑顔でミアは私の…いやギャレットの頼み事をバッサリと予想通り断った。
予想していた展開だ。
ミアは本当に何故か写真を撮らせない。
ガードがめちゃくちゃ固いのも知っている。
「そこを何とかお願いできないかな…」
「んー。咲良は私が写真嫌いなの知っているよね?」
「…うん」
頭を深々と下げる私にミアは笑顔を浮かべたままだが、その目はどこか冷たい。
怒っているようにしか見えない。