The kiss of death!!〜イケメン悪魔5兄弟VS私!!〜





「帰りたいと思えば帰れるんだろ!?だったら自分の欲望を思う存分堪能してからでも遅くねぇんじゃねぇか!?ちょっと遊ぼうぜ!」

「ありだね!賛成!」

「ああ、俺も」


興奮気味のエドガーに賛成したのはクラウスとバッカスだった。


「…まあ、一理あるね。俺も賛成」


そして意外なことにギャレットもそれに賛成していた。


「何を言っている。一度欲望に染まってみろ、帰るに帰れなくなるぞ。この本から帰れなくなった悪魔がいくらいると思っている。だからこそ我が家の書庫に保管されていたというのに」


ここで一番冷静だったのは流石の長男ヘンリーだ。
兄弟の内、5人中4人が欲望に流されている中、全く流されそうな気配はない。


「帰れないのは私も反対!さっさと帰るべき!」


私もヘンリーと同じでここに留まりたいとは思わなかったので声を大にして主張した。

ここにいては人間界に帰るどころではなくなるではないか。
本から魔界、魔界から人間界と帰るためのフローチャートが増えてしまっているぞ。






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