The kiss of death!!〜イケメン悪魔5兄弟VS私!!〜
「でも全員帰りたいと思えることが帰る条件なんだろ?今はその条件を満たせねぇぞ?」
「…」
エドガーの意地の悪い笑顔にやるせない気持ちになる。
ここにいるヘンリーと私を除いた者はここにまだ居たいと思っている。
だからこそ帰れないのだ。どんなに帰りたいと願っていても。
「そんな…」
「はあ、仕方ない。とりあえずはここで過ごすことにしようか」
肩を落とす私に呆れたようなヘンリーの声が聞こえた。
…ああ、神様私はもしかしたら本の中からですら帰れないかもしれません。