The kiss of death!!〜イケメン悪魔5兄弟VS私!!〜





「…五男のバッカス・ハワードだ。よろしく」


最後に口を開いたのはバッカスと名乗る男だった。必要最低限のことしか口にせずさらには無表情な彼は正直ヘンリー並みに何を考えているのかよくわからない。

赤茶色の短髪に瞳の色は深いターコイズブルー。つまり青でその瞳にはあまり感情を感じられない。
他の兄弟と同じように整った顔立ちをしていた。

ギャレット、クラウス、バッカス、共に大学生から高校生に見える見てくれで私やエドガーよりは年下に見えた。


つまり私がこれから〝良好な関係を築かなければならない特級悪魔の兄弟〟とはこの5人の美形のことであった。
挨拶だけでも癖しか感じないのだが。
不安しかない。


「これからこちらでお世話になります。桐堂咲良と申します。どうぞよろしくお願いします」


不安な気持ちを抑えながらも私はヘンリーとした挨拶のように機械的に笑顔で挨拶をした。






< 28 / 480 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop