The kiss of death!!〜イケメン悪魔5兄弟VS私!!〜
ドーンっ!と大きな雷がその場に落ちる。
よくないこと起きるのだと私でもわかる。
「ギャレット!バッカス!咲良を連れて逃げろ!エドガー!クラウス!わかっているな!?」
雷を合図にヘンリーが叫ぶ。
「わかった!行くよ!咲良!」
「こっちだ!」
するとギャレットとバッカスは私の手を取って走り出した。
「あー。俺もそっちがよかった」「まぁ、ヘンリーにご指名されたからにはやるしかないよねぇ」と言っているエドガーとクラウスの声が後ろから聞こえた。
「身体強化をする!咲良!ギャレット!」
一度あの場から離れるとバッカスはそう言ってその場に止まると私とギャレットの足に触れた。
身体強化…。
何故だろうか何も疑問に思わない。
これはバッカスのギフトだ。
「よし!これで大丈夫だ!走るぞ!」
バッカスは手を離すと再び走り出すように私たちに促した。
「ありがとう!バッカス!行くよ!咲良!」
「う、うん!」
そしてバッカス、ギャレット、私は再び走り出した。