The kiss of death!!〜イケメン悪魔5兄弟VS私!!〜





「咲良とずっと一緒に2人だけで居たかった。…咲良がいけないんだよ?ずっと僕だけだったのにどんどん咲良の味方が増えて。僕を蔑ろにしたでしょ?」


クスリと仄暗い雰囲気でテオが私をただまっすぐ見つめて笑っている。
まるで私の方が悪いと言いたげ視線だ。

どういう思考回路なんだよ!もう!


「蔑ろになんてしていない!ずっとは一緒に居られないかもしれないけど永遠の別れでもないでしょ!?だから帰して!」

「…そう思うのは記憶が戻ったからだよね?それまではここが咲良の帰りたい世界だったはずだよ?むしろ現実より幸せな世界だったんじゃないかな?」

「…それはっ」

「咲良をそうしてしまったのもやっぱりハワードの5兄弟たちなんだね?ああ、今すぐ殺してしまおう。僕たちの幸せを邪魔する奴らなんか。そのあとにもう一度咲良の記憶を消してあげるね」


何でよ!


私が喋るよりも早くどんどん言葉を発するテオの導き出した答えに頭が痛くなる。

1人で勝手に暴走している状態だ。








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