Every single day
現在
ごめんと言った道哉を、私はそっと抱き締めて頬にキスした。

「私はもう大丈夫よ?」

「ホントに?」

「うん。だって…私も道哉さえいてくれたらそれだけで幸せだし、しかもみんなが私をあんなに大事に思ってくれて、私はこの上ない果報者だから…」

「紫苑…」

道哉は優しい瞳で見つめてくれる。

「なぁに?」

あまりに穏やかな雰囲気な中、私も見つめ返した。

「明日は休みだし、もう一戦…いい?」

そっちですか!?

「ちょっと、もうー!」



それでもいいや。

だって、こんなに愛し、愛されているのだから。

もしかして、子供がいないからこそ、こんなに長く新婚気分でいられるのかもね…。
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