旦那様は征服者~琉聖編~
しばらくベッド上で、裸でゴロゴロしている二人。
琉聖が小梢にキスで責めたり、二人で二度寝したり……

だいぶ声も出てきた小梢。
「琉聖」
「ん?」
「お腹すいた…」
「フフ…そうだね。ご飯食べようね!」
ガウンを着た琉聖がベットを下り、シーツごと小梢を抱えた。
「琉聖、自分で歩けるよ」
「ダメだよ!今日はずっとくっついてたいの!」
ソファに下ろし、横にぴったりくっついて今度はご飯を食べさせようとする、琉聖。

「え?自分で食べるよ」
「やだ!俺がお世話したい!」
「うん…」
「はい!あーん!」
「あーん……」
「可愛い~なんか餌付けしてるみた~い!」
「琉聖、恥ずかしい…
それに、服着たい」
「今日は着なくていいよ!だって…食べたらまた愛し合うんだから!」
「え……?もう…今日は無理だよ!」
「ダメー。今日はひたすら愛し合って、お互いの事しか考えられないようにするんだよ!」
その言葉の通り、抱きかかえられてまたベッドに戻った小梢。

また壊された。
永遠に終わらない快楽に溺れていた。

その日は一日中裸で過ごし、小梢の身の回りのことは全て琉聖がおこなった。
小梢はただ、されるがまま…一切離してもらえず琉聖に愛されていた。

「このままずっと…こうして暮らしたいね!」
今は、琉聖の腕枕で横になっている。
「え?無理だよ……」
「小梢は、嫌?」
「え……?」
鋭い目で見つめられ、久しぶりに“嫌?”と聞かれた。
小梢を思い通りに動かす、呪文のような言葉。

「そんな…こと、ない…よ…」

結局、琉聖の思い通りに進んでいくのだった。


もう…小梢は、離してもらえないのだ。


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