世界で一番大好きです。






「転校生を紹介するー入ってこーい」



...あ


そうだった。今俺、自己紹介しねーと。


勢いよく扉を開け、堂々と教室に入る。


別に誰かと仲良くしたいわけではないし、適当に自己紹介した...が。


なぜか凄い拍手だ。


あーあ。めんどくせぇ...。


何となく教室を見渡せば、大体の女子の瞳はハートマーク。


うっ...嘘だろ...。


怖...。


でも、ただ一人、ハートマークではない女子がいた。


あ、アイツは大丈夫だ。安全。


直感的にそう思った。


でも、そう思ったのもつかの間だった。


え...


思わず目を見開く。


パチッと目が合ったそいつ。


知っている...あの顔...。


まさか...
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