世界で一番大好きです。

な、なに、それっ...



「交換ノートみてぇなやつだよ」



な、なるほど...!



「このノートに書いたことは誰にも見せんなよ。普通の会話はいつものノートに書け。このノートには、学校では言いずらいこととか、今日あった楽しかった事とか書いて、毎週金曜日に相手に渡す。いいな?」



私は目を輝かせて、何度もコクンッコクンッと頷いた。


じゃあ普段は私が今鞄の中に入れてるノートに書いて、このノートには日記みたいなのを書けばいいのかなっ...?


凄いっ...! 友達、みたいっ...!


あ、友達だけどね。


私は鞄の中からいつものノートを取り出した。



『嬉しい。ありがとう。』



そう書いて見せると、如月君は微笑んでくれた。


ドキンッ...


き、如月君がっ...笑った...!


う、嬉しいっ...!


な、なんだろっ...胸がキュゥッて、締め付けられる。


でも、心地良い...。
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