年上同期から恋人へのロード
それから先輩が、どこかそっけなく質問を続けた。
「社会人になって環境が変わるから、同期ってさ、特別なものあるよね。牧瀬にとってはやっぱり秋月ってそんな特別な存在?」
「そうですね、他の人に言えないことも言えますね。特に秋月くんは周りから一目置かれてますけど、私の中では一番気を使わない存在ですし。秋月くんが頑張ってたら、負けたくないって思うし。あっ、でも特別凄いとか褒めてはないですけど。」
「そこは褒めろよ。そうそう、牧瀬ってしっかり者に見えるけど、実は、」
「あぁ~っと!秋月くん、その~、会社での私の話はちょっと・・・」
「りょうーかい。2人だけの秘密ってことで」とウインクした。
「沙羅って、しっかりしているけど、どこか抜けてますよね」
「真希ちゃん!余計なこと言わないの」
私は人差し指を口元にあてて、真希ちゃんに向けて黙るような仕草をしたら
「会社ではしっかり者で通ってるけど、俺は違う一面も知ってるよ」
と秋月くんが追い打ちをかけた。
「も~私の話はいいから!」
そのやりとりをしている中、栗田先輩はずっと黙っていた。
「あ~お腹空いてきましたね。早くランチ食べたい。ねぇ、沙羅」
「そうだね!真希ちゃんと出かけるのも久々だもんね」
真希ちゃんの言葉で私の話題から逃れられ、真希ちゃんと今まで出かけた場所の思い出話で、目的地まで時間は過ぎた。
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