年上同期から恋人へのロード
「沙羅、モテモテだね」
2人と少し離れた時に、真希ちゃんがにやけた顔をして肘で私の脇腹をつついてきた。
「何言ってるのよ!今日は秋月くんと真希ちゃんのためだからね!」
そう言うと、真希ちゃんは目をすぼめて、薄笑いを浮かべて
「それは会うまでの話だよ。相手が秋月くんなら話は別よ。何か違う意味で楽しくなってきた!」
そう言って私に腕組みして引っ張っていった。

ランチは海が見えるイタリアンのお店だ。
「夜はライトアップで絶景みたいだけど、これだけ晴天だと、お昼の海辺もいいね」
栗田先輩はそういいながら、私に微笑みかけた。
雲一つない空の青さに吸い込まれそうで、海辺も光が反射し、とてもいい景色だった。
「こんなにいい景色なら、夜景はもっと綺麗なんだろうなぁ」
私は夜の風景を思い描きながら、外を眺めていた。

料理も本格的で、とても美味しい。
真希ちゃんと出てくる料理の味と見た目の美しさを堪能したのだった。
「おいしかった~、ごちそうさまでした」
デザートまでたっぷり食べた私達は、大型ショッピングモールへと向かった
駐車場を降りて4人で歩いていると
「じゃあせっかくだし、ペアで回る?」
先輩はそう言って私の横に並んだ。
そうだ。今日は秋月くんに彼女を紹介するという話で出かけることになった。
相手が秋月くんなら紹介なんてしなかったのに。
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