年上同期から恋人へのロード
★恋のライバルは友人 ~隼人★

牧瀬と真希ちゃんを見送って、栗田がゆっくりと話し始めた。
「びっくりしたよ。秋月と牧瀬が同じ会社の同期だったなんて」
「それは俺もだよ。まさか栗田の大切に思ってた元彼女が牧瀬とはね」
「この間言ってた気になる同期って、牧瀬だよね。同期1人しかいないって言ってたから」
「あぁ、本人は気づいてないだろうけどね。だから悪いけど、この間話していたことは撤回するよ。栗田のために一肌脱ぐって言ったこと、そして、栗田の元彼女には手を出さないって言ったこと」
「俺も・・・俺も今はまだ距離があるけど、牧瀬を諦める気ないから」
俺と栗田はそれ以上は話さず、「じゃあ」とだけ言って、車を降りた。

栗田に対するこの怒りにも近い感情。
嫉妬だ。

牧瀬が1人でバッグを見てくると行ってから、戻ってこないなと店へ向かうと、そこには栗田がいた。
2人で何話してるんだ?
もしかして、栗田、牧瀬に寄りを戻したいと言ってるのか。
そう思うと体が自然に動いていた。

自分ではどうしようも押さえ切れない、栗田に対して牧瀬に近づくなって気持ち、そして牧瀬に会いたい、声が聞きたい衝動。
俺だけを見て欲しい欲望。
こんな気持ち初めてで、気持ちが追いつかない。
どうにかなりそうくらい、俺、牧瀬のこと好きだ。
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