想定外恋愛
「カバンの中に入れっぱなしにしてる!取りに行ってくるね。」
隣の部屋に消えた優月。
隣の部屋にはまだあの狭いシングルベッドがあるのだろうか。
もう入ることはないだろうけど。
なんとなくテーブルに置いてある雑誌をパラパラとめくる。
ありきたりなファッション雑誌。
優月はオシャレが好きだったな。
「あっ....」
雑誌の中に挟まれていた何かが床に落ちた。
それを拾うと、
「.....っ、」
見てはいけないものを見た気がして動揺が走った。