黒王子からの甘すぎる溺愛
「どう?美味しい??」


「すんげぇうまい」


幼い子供のように次から次へパクパク口にする様子をみて、嬉しい気持ちになる。


あれ、この笑顔…見たことある。


ずっと前。
あの2週間の間。


お母さんが聖那とわたしのために作ってくれたおにぎりを一緒に食べてたとき。


聖那があまりの美味しさに感動して、すっごく良い笑顔を浮かべてたの。


そのときの表情と全く同じ。


「ふふっ…昔から変わってないね」


ポツリと零れた独り言。
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