黒王子からの甘すぎる溺愛
あれ、この子…どっかで見たことある?


その子は聖那から離れると、わたしの存在に気づく。


「…この子、だれ?」


ややキツく向けられた視線。


その視線が少し怖くて、パッと目を逸らす。


「俺の彼女のヒナ」


っ言ってくれた。
ちゃんと言ってくれた。


なんて言われるかなって思ったけど、嘘など微塵も含まなかった。


「へぇ、聖那彼女できたんだ?…はじめまして。あたしは水野由里香です。よろしくね」
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