黒王子からの甘すぎる溺愛
そんな優しさはヒナを傷つけるだけだから。


でも最後に、酷いかもしれないけど、俺の優しさを残させて。


自分の首に巻いてあったマフラーを外し、ヒナの首に巻く。


これが最後に触れたヒナのぬくもり。


ごめん、最低で。


許してなんていわない。


最後まで自分勝手でごめん、ヒナ。


俺はこの日、幼い頃のように再び自らの手で彼女を手放した。




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