黒王子からの甘すぎる溺愛
ヒナを手放すのは惜しいけど、俺はやっと手に入れた今の居場所を手放すわけにはいかない。


「聖那ならそう言うと思ったわ。これからも頼んだわよ」


肩にポンっと置かれる手。


これで…良かったんだよな。


胸にモヤモヤが残るなか、自分で完結させた。


そしてヒナに告げた。


「…もう一緒にはいられない」


酷く涙を溢すヒナ。


そんなヒナをみて、思わず手を伸ばしかけてやめた。
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