黒王子からの甘すぎる溺愛
そう言うと、大人しく目を瞑ってくれる。


私は聖那に思いっきり抱きついて、その唇にキスを落とす。


「…やっぱりダメ!は、恥ずかしい」


自分からしておいて、恥ずかしく思えてきた。


うぅー…墓穴掘ったみたいに恥ずかしいよぉ。


しかも人前でなんって大胆なことを!


聖那に顔を見られたくないから、キツく抱きしめて顔を隠す。


「っヒナ、苦しい」


「あっごめんごめん!」


パッと腕を離すと、狙い通りだったのか、私の頬を手で包む。
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