黒王子からの甘すぎる溺愛
このチャンスを逃したくない。


急いでステージの上に立つ。


たちまち歓声があがるけど、そんなの関係ない。


ヒナ、どこだ?


っくそ、人が多すぎて見つからない。


「俺の見えるところにいろ」


マイクを通してそう言う。


ヒナがまだ帰ってないことを祈るけど、お願いだから行かないで。


「行くなよ。頼むから俺から離れようとするな…!」


シーンと静まる会場内。
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