一番好きなのは、キミだから
周りの音が、一瞬聞こえなくなった。
風で揺れる、公園の木々の音も。
何もかも。
まるで、自分だけ時が止まったみたいな感覚に陥った。
「うそ……」
あたしは、口元を両手で押さえる。
うそでしょ!? 真宙くんがあたしを好きだなんて。
驚きであたしは、目を見開く。
「ほ、ほんとに!?」
「うん。ずっと、七星ちゃんが俺の彼女になってくれたら良いのにって思ってた」
「え。でも真宙くんはこの前、雪乃ちゃんに告白してたんじゃ……?」
「え? 俺、中条に告白なんてしてないけど……? この前って、もしかして……」