一番好きなのは、キミだから



真宙くんの、キラキラ笑顔。

あたしにとっては太陽よりも眩しくて、直視できない……!


あたしは思わず、真宙くんから顔を逸らしてしまった。


「あれ? 七星ちゃん。俺に、おはようって言ってくれないの?」


まるで、飼い主に叱られた子犬のように、しゅんとする真宙くん。


か、可愛い。


「おっ、おはよう。真宙くん」

「うん。おはよ、七星ちゃん」


好きな人と、朝からおはようの挨拶を交わして。あたしにだけ、笑顔を向けてくれて。


何この、幸せな時間。



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