ツンデレ魔王様と同居生活はじめます。
「最悪だぁ~…」
つるつるお山から外を見上げる。
さっきまでの満点の星空が嘘のように、真っ暗な空からは信じられないほどの大雨が降り注いでいた。
何もこんな日に限って降らなくても。
自分の不運さを呪いながら、つるつるお山の中で体育座りをする。
これじゃ、とてもじゃないけど外に出ていけない。
怖いけど、しばらくはここで雨がおさまるのを待つしかない。
「はぁ~…」
無意識のうちに重いため息が漏れる。
そして、魔王と呉葉さんは今頃何をしているんだろうかと考えた。
今が何時かわからないけど、もう夕ご飯は食べ終わったのかな。何を食べたんだろう。呉葉さんが、何か高級食材でディナーをふるまったのかもしれない。
そしてお風呂に入って…その後は…
ってダメダメ!何考えてんの私!なんて破廉恥な!私は変態か!?
自分を軽くビンタする。
痛いし怖いし雨やまないし、なんか泣きそうかも。
ほんと、何してんだろ自分…