ツンデレ魔王様と同居生活はじめます。





「…って…」




その数秒後。



私がシンクに置いたスーパーのビニール袋の中をのぞきこみ、絶句する魔王。





「え、どうしたんですか?」



「……いちごミルクがねェ…」



「えっ、あっ!?でもまだ在庫がたしか…!」





慌てて冷蔵庫をあけて確認すると…





「あれっ、ない!?」





今日の朝は5パックはあったのに!?





「おい…どうすんだこれ…」



「え…っと…あ、明日朝一で買ってきます!」



「朝一…!?」




ワナワナと震え始める魔王の手!!





「ダメだよー」





ソファに座った宮前龍太郎がへにゃりと私に笑顔を見せる。





「暁、いちごミルク一時間に一本は摂取しないと禁断症状でんだよねー。一晩とかたぶん死ぬよ?」





死!?





< 50 / 336 >

この作品をシェア

pagetop