【完結】この愛だけは決して揺るがない〜永遠の愛誓います〜
「…………」
き、気まずい……。気まずくなってきた……。
な、何か話さなきゃと思うのに、言葉が見つからない。ふと凜人さんの方を見ると、凜人さんは真剣そうな顔でハンドルを握っていた。
凜人さんってよく見ると、結構カッコいいんだな……。横顔が素、色も白くて、スタイルもいい。……って、な、何を考えてるのわたしは……!
「そういえば美乃梨は、兄弟いるのか?」
そしてその沈黙を破ったのは、凜人さんからだった。
「い、いえ!わたしは一人っ子です」
「そうか」
「は、はい」
……え、それだけ? ど、どうしよう。わたしから聞くなんてムリかも……!
「もう着くぞ」
「え? あ、はい」
……っ! え、もしかして、これが凜人さんの住んでる家?え、え、大きくない!?
凜人さん、こんな所に住んでるの……? 次元を超えている……。こんな所、わたしみたいな一般人が住むような所じゃないって!
そんなわたしの心配をよそに、車を車庫に入れた凜人さんは、そのまま車から降りて助手席のドアを開けた。
「ほら、降りろ」
「は、はい……」